年末に歯の痛みで来院、排膿症例

年末年始と、従業員休みで一人診療を行ってました。世の中にはこんなに歯が痛くて悩んでいる人がいるのか、と思うくらい飛び込みの患者さんが来ました。そのうちの一症例になります。

年末に歯が痛くなり、急患受け入れの歯科医院に診てもらったが痛みが引かない。人生で初めてというくらいの激痛で耐えられそうもない、とのこと。

最初に診られた先生は、かぶせ物を除去して、抗生剤を投与したみたいです。12月30日の話とのことなので、おそらくその先生も急患に追われ時間のない中での対応だったのでしょう。できることが限られていたなら、個人的には、自分でも同じことをしたかな、と思います。それで痛みが引かず、まますひどくなっているのであれば、さらに踏み込んだ処置が必要なのかな、今日で痛みひかせることができるだろうか。状態を説明し、症状を引かせるためには、歯の土台や根管充填材(神経の治療の跡に入れる薬)を外し、圧を抜く必要があること、それで症状が改善するかもしれないことを説明し、治療に移行しました。

遠心根(根っこが二つあるうちの後ろ側の根っこ)から人工材料を除去すると、拍動性の排膿を認めました。ある程度勢いが弱まるのを待って、本日は終了ました。

前回治療後、痛みはかなり引いたようで、完璧でした、とほめてもらいました。年末も無理して開けてよかったな、と思いました。1月2日午前の、ネット予約四件連続無断キャンセルの時は二度と開けないと後悔もしましたが。

しかし、前回治療後も排膿は止まりません。

三根管清掃完了しこの日も終了。現在まだ治療途中ですが、排膿が止まらなければ、次回根管と根管の間のスペースも清掃しようと思います。

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