ホワイトニング 知覚過敏抑制剤がきいた症例

他院にて矯正治療を行い、う蝕があるため紹介された20代女性の患者さんです。紹介された部位の治療が終わったのち、ホワイトニングの希望があるとのことでホームホワイトニングを行いました(¥66000、治療期間二か月)。

術前の写真です。シェードはA3、もしくはA3,5くらいかもしれません。ご本人が気にされているように、平均よりもやや黄色みが強い印象です。

ホワイトニング開始二か月後の写真です。治療開始2週間の時点では、知覚過敏が強く出て、とても入れられなかったとのことでした。部位は、左下と右上の前歯の一つです(右上2番、左下2番)。歯科医院で知覚過敏抑制剤を塗布し、追加で自宅で使う知覚過敏抑制剤を一本(¥1500/本)購入いただき、ホワイトニングの前に該当歯に薬剤を塗布し30分マウスピースを装着してからホワイトニングを行ってもらいました。

治療開始二か月後来院時には、知覚過敏は落ち着き、毎日ホワイトニングしているとのことでした。知覚過敏の症状は一過性とは言え、なかなかにつらい症状ですし、この患者さんの症状もかなり強そうだったため、ホワイトニングの継続は困難かと思いましたが、知覚過敏抑制剤がきいてくれてよかったです。しかし、すべての人が今回のケースのように効果が得られるわけではないので、ホワイトニングを行う前に、そのリスクについてはよく検討する必要があるかと思います。

まだホワイトニング中になりますが、このまま継続していけば、平均的な日本人よりもだいぶ白くできますし(すでにだいぶ白いですし)、ホワイトニング終了後、古くなった詰め物を交換すれば人に自慢できる歯になるのではないかと思います。

それにしても、最初の口腔内写真の撮り方が気になる…すみません。

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